兵庫県立大学 大学院情報科学研究科 教授 郷 康広

 

 2023年4月に、自然科学研究機構より異動し、兵庫県立大学大学院情報科学研究科に着任しました。これまで、学部は農学系、大学院・博士研究員・助教は理学系、准教授では医学系に所属していましたが、この度晴れて4つ目の情報学系に華麗に?転身しました。
 赴任先の兵庫県立大学は、2004年に兵庫県の3つの公立大学(神戸商科大学、姫路工業大学、兵庫県立看護大学)が統合されてできた大学です。Wikipediaによると兵庫県立大学には、9つのキャンパスが存在するそうです。辞令交付の際に学長が「9つすべてのキャンパスをスラスラ言える人はそうそういないんですわ(笑)」と言われたことが印象に残っています。ちなみに、「兵庫県立大に異動したんです」と言うと、大抵の人から、「あ〜、山の上まで通って大変ですねぇ〜」と言う反応をもらいます。「いえ、そちらは播磨にある理学部の方で、私の方は、神戸ポートアイランドにある情報科学キャンパス(写真1)ナンデス」と言うやり取りを何度したことか・・・(苦笑)。ちなみに、渡り廊下でつながったお隣には理研のスパコン「富嶽」があり、最寄駅すぐそばに神戸どうぶつ王国という動物園があるので、ご興味がある方は、ぜひ、お立ち寄りください。
 冒頭でこれまでの所属のバックグランドの変遷を紹介させてもらいましたが、私自身の研究も遺伝学から始まり、ゲノム科学、神経科学と変遷してきました。現在、ゲノム科学と神経科学の学際的な研究をしていますが、これからは、神経科学を研究対象とし、ゲノム科学的な手法で産出される大規模データを情報科学的な視点を取り入れながらさらに発展させていきたいと考えております。幸い、新任地には統計モデリングや大規模シミュレーション、機械学習・AIを専門とするデータサイエンスの専門家が多数おり、これまでとは一味違った切り口・視点を取り込んだサイエンスを展開していきたいと考えています。
 適応回路センサスのみなさまとは、今後もさまざまな共同研究を引き続きご一緒させていただけたらと考えておりますので、ご指導・ご助言のほど、どうぞよろしくお願いいたします。
 最後に、兵庫県立大・郷ラボでは、ポスドク・大学院生を募集中です。ご興味がある方は、いつでもご連絡ください!

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集合写真