計画研究班B01 佐々木拓哉らの論文がNature Communicationsに掲載されました。
T. Okonogi, N. Kuga, M. Yamakawa, T. Kayama, Y. Ikegaya, T. Sasaki
Stress-induced vagal activity influences anxiety-relevant prefrontal and amygdala neuronal oscillations in male mice.
Nature Communications (2024), 15: 183. doi: 10.1038/s41467-023-44205-y.
プレスリリース
http://www.pharm.tohoku.ac.jp/file/information/20240110.pdf
動物は、外部のストレス環境に適応する必要がありますが、この適応機能は脳だけでなく、様々な末梢臓器の活動にも影響を受けています。本研究では、末梢臓器と脳をつなぐ迷走神経の活動が、前頭前皮質や扁桃体の脳波パターンと連動することを見出し、この連動がストレス負荷によって減弱すること、迷走神経刺激により回復することを示しました。脳がもつ適応機能に、身体信号の意義を考察するための一助となります。